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「生きた証を刻む存在証明」

どんなことも、それなりにできた。
学力も、足の速さも、人間関係も。
けれど、あくまでそれなり。そこそこ。

大学を卒業するまで、何かで一番になることなんてなかった。
そもそも、「どうしても一番になりたい」なんて思ったこともなかった。


就職活動時代に必ずと言ってもいいほど聞かれる
「学生時代力を入れたことは何か」
胸を張って語れるような経験もない自分にとって、この質問が嫌だった。

適当に答えることはできる。でも、適当に答えている自分を、もう一人の冷めた自分に見られているようで嫌だった。正直、これまで力を入れてやりきったことなんて、特にない。だったら、これから先、思い切りやってやろうと思って、東証一部上場のIT企業を就職先に選んだ。選んだ理由は、その会社が「最強の営業会社」と呼ばれていたから。「それなり」に「そこそこ」の自分から抜け出すには、「最強」と呼ばれるような場所の方がいい。


オフィスのいたるところに張り出される営業のランキング。毎朝、あっという間に顧客先に出掛けていく先輩たち。目まぐるしい時間を過ごして、新人は17時30分には必ず退社。夜は自由で、たっぷり時間もある。友達と飲みに行ったり、家に帰ってゆっくり過ごしたりすることもできる。でも、それをしてたら間違いなく「そこそこ」の自分になる。

今振り返ると、当時の自分に、何か崇高な夢や高い志があるわけではなかった。ただ、このままでは「そこそこの自分になる」ということへの恐れが、自分を突き動かしていたように思う。社内に張り出されているランキングの上位に連なっている人たちの名前を全部覚えて、どこの席に座っているかを調べて、片っ端から声をかけた。


「先輩、今日仕事終わったら、飲みに連れて行ってください!僕が奢るんで!」

みんなキョトンとした顔をするけれど、すぐに笑顔になって「おもしろいな郡山、行こう!」と連れて行ってくれた。

トップセールスの人たちは自分よりもたくさんの顧客先に訪問しているので、仕事が終わる時間も遅い。ファミレスで社内資格の勉強をしながら、仕事が終わるのを待った。2時間ぐらいの飲みの間、とにかく質問攻めで営業の極意を教えてもらい、翌日には完コピをして実践。トップセールスの人たちそれぞれが得意とする顧客の業態も様々なので、いろんなパターンをインプットさせてもらいながら、とにかくすぐ翌日に試す。

失敗することもあったけれど、その度に軌道修正をし、トップセールスの人たちに話を聞きまくって、自分の営業力を磨いた。夢中だった。結果、2ヶ月後に自分は、トップセールスの仲間入りをした。あっという間に昇格をし、今度はチームを任される立場になった。

郡山さん2枚目

営業のチームは、営業1課から8課まで、上から順に毎月成績のいい人が振り分けられる。いつも競い合いながら高め合う環境の中で、いつしか自分は成績トップの者が集まる営業1課を任されていた。

正直、チームといっても、その関係はドライだった。それぞれのメンバーが追っているのは、自分の数字。その足し算がチームの目標として設定されているだけで、協力して目的に向かう、というモチベーションが低かった。そんな時、8課からメンバーが1人、派遣されてきた。入社以来、一度も営業の目標達成をしたことのないメンバー。正直、スキルは低い。1課に来たということで萎縮もしている。ただ、そのメンバーが入ったことが、一つのきっかけになった。


「せっかく来たんだから絶対達成しようぜ」


という自分の声がけから、1課のメンバー全員が、彼に惜しみなく協力をした。営業としての心構えから、業界ごとの特徴、効率的な進め方。ありとあらゆるナレッジを、彼に共有する取り組みが、いつしかチームのナレッジシェアにも繋がっていった。

みんなどこかで「チーム」に飢えていた。営業という仕事だから売上数字によって自分の存在意義を証明したいのは当然。でもそれだけじゃない何かを、いまここでこのメンバーで仕事をする意味を、求めていた。
たった1ヶ月。けれど、その1ヶ月の間で確かに自分たちはチームになった。互いの受注を喜び合い、よりよい方法を共に探し、チーム全体で達成することを目標に突っ走った。8課から来たメンバーの達成がかかったアポイント。アポイントが終わって、オフィスに電話がかかってきた時、メンバーの誰もが固唾を飲んで、結果を聞いた。


「受注しました!達成です!」


業務中だったけれど、1課のデスクをみんなが力の限り叩いて打ち鳴らし、フロアが沸いた。メンバーの人生初の達成。チームとしての社内ギネス記録達成。その全てが素晴らしいことだけれど、何よりもチームのみんなで喜び合える、その瞬間のかけがえのなさ。机を叩きすぎた手の痛み。交わす握手で伝わる熱。帰り道に一人で大声を出しそうになる衝動。その全てが、自分が生きている証なんだ。

郡山さん3枚目

その後、課長へ昇格し責任を待つ範囲も営業以外にもどんどん広げていった。仲間にも恵まれ、順調であった。
しかしある日の通勤電車の中で、ふと自分がコンフォートゾーンにいることに気づいた。
コンフォートゾーンとは、文字通り「居心地のいい場所」のこと。

会社に行くのにワクワクしていない。。。
以前までの自分は、今日はどんな仕事をしようと毎朝ワクワクしていた。

しかしその朝、「日々成長できているか?」と自問したときに、
自信をもってYESと言えない自分がいた。

もちろん日々頑張っていた。
けれど、1年目の時のように、「1日1個でも成長して年間365個できることを増やすぞ!」という気概では日々挑めていないことに気付いた。

役職がついたり歳を重ねると健全な自己否定が出来ず、成長が止まってしまう人が多い。
自分もそうなっていないか?
いつでも環境を作ってきたのに、現状の環境に満足し変化を恐れるようになっていないか?
挑戦を止めていないか?

そう自問自答した結果、コンフォートゾーンから抜け出し、ラーニングゾーン(未知の領域)に飛び込んでみようと思った。

転職の時に唯一こだわっていたのは、革新を起こすために必要な「挑戦」をどれほど大事にしているかという点。

「リッチメディアは、挑戦の専門家集団である」

いつか誰かが言ったこの言葉が頭の片隅に残っていた。それを思い出した時、リッチメディアのミッションと自分のミッションがシンクロし、覚悟が決まった。

リッチメディアへ入社後、日々感じているのはやはりインターンから代表まで役職問わず挑戦していることだ。
挑戦には壁がつきものである。

しかし、誰かが壁にぶつかり失敗してもそれを笑う人はリッチメディアにはいない。
失敗とは刹那的な事象であり、失敗にするかは主人公次第だからだ。
だからこそ我々は1人で挑戦しない。必ずチームで挑戦をする。
1人では難しいこともチームでなら偉大なことを成し遂げられることは先人たちが証明済みだ。

どんなチームなら偉業を成し遂げられるのか?

スキルの差はあれども、全員がひとつのミッションに向かい熱狂しているチームが偉大なことを成し遂げる。
それこそが僕の作りたいチームであり、そんな日々が生きた証となると信じ、僕はこれからも挑戦を止めない。

自分とチームの可能性を信じ、やりきれる人は
ぜひ僕たちと同じ船に乗って、最高の航海を供にしたいと思います。

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